斥候日誌 24.1123 秩父鉄道 荒川橋梁俯瞰
2024年11月23日の斥候は秩父鉄道の荒川橋梁俯瞰。数年前に一度だけ出掛けたっきり、今日まで行かなかった場所だ。現地はうろ覚えで、裏から回り込んで登ったと言う事と、撮影場所から少々下った場所に住んでいる方に挨拶をして畑の畦道を通って行ったことしか覚えていない。
前回は、よくオンライン検索で出てくる先駆者が撮った写真とはまた違ったアングルでの構図だったので、今日は皆が訪れる場所に行く事にした。
現地へは、おおよそ長瀞駅から時計回りで攻め入る方法と親鼻駅から時計と反対回りで攻め込む方法があるけれど、前者だと荒川を迂回しつつ進むので時間がかかります。現地に到着して万が一俯瞰出来る状態で無い場合、引き換えして次の候補地に向かう余裕を持ちたいので、今回は往路80分、復路65分の親鼻駅から入りました。
現地は行程の1/3は平坦な道ですが、駅から歩いて約30分程の地点で傾斜が始まります。まずは駅から「皆野寄居バイパス管理事務所」を地図検索してナビゲートを受けながら進むと迷いません。管理事務所まで到達出来れば、そこからは途中で右折が一回、左折が2回だけで、ほぼ一本道。
登坂中は想像した程の傾斜でもなく、景色が良い場面も多いので個人的には特に際立った苦労はせずに向かえました。
しばらく進むと「谷草」と標された石柱が左側にあり、ここを目印に左に折れ、半分以下にまで道幅が狭くなった道筋アヤフヤな傾斜を登り、登り切ると更に左に進んで尾根道をゆく。この地点は親鼻駅からのルートだと左折せず道なりに直進すれば、尾根道含む登山道が続き、結果として長瀞駅もしくは野上駅に至る事が出来ます。
左折後に少し歩くと左側の盛り上がりに三角点の標石があるので、そこから更に100m前後の距離を直進すると俯瞰ポイントがあります。…ちなみに俯瞰ポイントから更に先に進むと150m程で尾根道が消えて獸道で下りに転じますが、その実質行き止まりも蔓草等を全て処理出来れば上長瀞駅や岩畳を俯瞰出来るようになるカモしれません。
荒川橋梁を見下ろすだけではなく、「皆野スポーツ公園野球場」や三沢川を渡る大曲線、親鼻駅近辺も確認出来ます。
(作例①)
この日は西武鉄道のレストラン電車「52席の至福」が2回目の秩父鉄道直通で長瀞まで足を伸ばす事もあり、それを待つ事にしました。到着時は晴天であった環境も、次第に雲が発生し地上に影を落としたけれど、光輝き荒川の水面が青く染まる時もあれば薄暗い瞬間もありでメリハリある俯瞰撮影を楽しめたと思います。荒川橋梁の橋脚は、おおよそ20mの間隔ですから、知っていれば列車撮影構図取りに貢献するでしょう。
撮影後、西武鉄道のレストラン電車は一度長瀞駅で乗客扱いをした後は秩父駅まで回送され、留置後に再び長瀞駅まで回送、乗客扱いをして西武新宿駅まで向かう行路ですから、時間的に撮影後は親鼻駅まで戻れば親鼻駅や皆野駅で、今度は平面で接近出来るので下山しました。
途中で三脚を持ったレンタサイクル利用の方々とすれ違ったので、時間が無い場合や他の山に登る予定が無ければ電動自転車を利用するのも良いかもしれません。
…車での到達は無理だと思います、途中で折り返したり駐車出来るスペースがありませんから。
今回の荒川橋梁俯瞰は、出来る限り転戦しつつ沢山の写真を撮ってみたい方には向かない場所にありますが、一箇所でじっくりと構図作りをしてみたい方には往復の時間を費やしても出向く価値のある所だと感じました。
滑りやすい箇所もある事から、出来るだけスニーカーなどではなく靴底が丈夫で岩の突起に食いつきやすい、登山靴等の靴でお出掛け下さいね。
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