(試聴可) 秩父鉄道を走る C58-363+旧型客車 熊谷-三峰口 下りの音声収録



2024年に秩父鉄道の花形機関車c58-363の製造80周年を記念して、同年4月13-14日と20-21日の計4往復分をJR東日本所有の旧型客車で運行しました。秩父鉄道が所有する12系客車の比較的軽やかな音とはまた違った、ゴツゴツとした重みのある音はJR東日本線でならば将来も聴ける音だろうと思いますが、秩父鉄道を走る音声はそう聴けるものではありません。旧型客車の老朽化で静態保存へと移行や他社への貸出がされなくなる可能性も。将来の90周年記念や100周年に走っているかもわかりません。ならば今この機会に自らの録音で手元に残しておこうと予約開始と同時に席を確保、収録して来ました。

収録当日の天候は晴れの微風で、列車の速度も比較的低速。しかし春特有の突風が吹く場合もあると想定してウインドジャマーに加えポップガードを装着してのぞみました。

熊谷駅にて乗車受付を済ませ、列車が入線してくる間にホーム上で機材セッティング。旧型客車牽引と言う普段無いシチュエーションなので鉄ちゃんが多く、ホームで機材出して作業していてもチラ見はされど何事もなく準備が整いました。列車を待つ間、何の音が突然入ってくるかわからないので即雰囲気録りを開始しますが、心は録音を止めずにノイズを入れないよう到着した客車内に移動し、適切にマイティングを完了させる事でいっぱい。

(秩父鉄道を走るC58-363と12型客車)

12系客車での録音は数度行って勝手は知っていますが、旧型客車は未経験でしたが無事に録音を止める事無く固定完了し、定時に列車は出発しました。

大勢の乗客を乗せて走る記念列車は当然録音専用ではありませんから、人々の会話やノイズが入り乱れています。ですが旧型客車の旅だからでしょうか、それらは全く気になりませんでした。昔から使われる旧型ゆえの重厚な台車が奏でるジョイント音や国鉄時代から設置されているだろう車内メロディ、雑踏にかき消され微かに聴こえる秩父鉄道乗務員の案内。特に自分が乗車しているボックス席の隣が鉄ちゃんであった為、会話内容がほぼ鉄道の話題であり、個性的な話し方もあってとても良い雰囲気を頂けました。その他、車内販売が回って来るので、あえて買い物をしたりしながら終点三峰口駅まで大人しく過ごしました。

こうした道中で収録した約2時間半強の音声のうち、秩父駅から御花畑駅の短い区間を行く旧型客車内の雰囲気を音声動画化しました。画像に動きが無い音声だけのコンテンツは、何かしらの作業中に聴くのではなく、流し聴きする場合、長過ぎると飽きるであろう事からこの短い区間を選択しました。お好きなイヤホンやヘッドホンを装着して聴けば、その区間に乗車している気分に程近い感覚が味わえると思います。

収録完了・機器類の収納作業が終了した後は、上り列車の先回りで写真撮影をした後、西武秩父駅至近にある店に立ち寄って帰宅しました。


将来的に、秩父鉄道所有でなく太平洋セメント所有なので叶わないとは思いますが、機会があれば鉱物列車に連結されるヲキフの車掌車内で録音してみたいですね。


鉄道コム



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